
爽やかで美人な女優さんが、これを着ければ安心♪ と宣伝される生理用品のCM。
たびたび「経血を青い液体で表現するな!」という話題が出てきます。
「リアリティがない」
とか、
「それだから男が勘違いする」
とかですね。
でもあれ、仕方ないですよね。
もうトータルで仕方ないことだと思います。
炎上しやすいご時勢だから
うんざりするほどに、日本だとテレビ局の作る番組やCMがすぐ炎上しちゃいます。
なんなんですかね、昔から見てて不快なものとそうでないものは垂れ流されていたわけで、スルーしとけばいいだけの話なのに、なぜかすぐにクレームが行って、放映中止とかになりますよね。
あれほんとに何なんですかね。
――と他人事みたいに書いておきながら、僕もテレビを見ていて、
「これはマズくない? クレーム入れちゃおうか」
とか思うことがあります。
絶対に10年前ならそう思っていなかったはずです。
何が言いたいかというと、
クレーム入れちゃおっか? と思うことがそこまで変ではない社会
になっちゃってるんじゃないかな、と。SNS効果絶対あると思う。
テレビ局云々の前に、僕らの感覚もとんでもなく変化しちゃってるように感じるのです。
企業も売りたいンだから仕方ない
話を戻しまして、仮にCMで女優さんが軽やかに宣伝してらっしゃる生理用品のCMで、赤黒いドロドロの経血のような液体がドバっとナプキンに広がる映像が流れたら……
もうとんでもない数のクレームが来るでしょう。
「飯時になんてもの見せるんだ!」
とか、
「子供が怖がっちゃったじゃない!」
とか。
で、当然忘れちゃいけないのが、あくまでもあれはCMであって、企業が商品を売る為に流しているものです。
反感を買ったら商品は売れませんし、過去のデータも参照するでしょうし、今を時めく女優さんで軽やかに宣伝した方がイメージはもちろんいいです。
売る為には今までのデータを元に最大限広告の効果を最大化しようと企業はするわけで、よほど奇をてらったコンセプトじゃない限りは(最近だと日清のCMは相当に攻めてますよね。もちろん賛否あるのは織り込み済みでしょうし、たまにほんとに炎上し過ぎたりもしてますが)。
それに、そもそも生理用品のCMは男性に見られることを想定していないでしょう。
男性が見たところで買いません。
唯一、今を時めく女優さんを出しているところで、
「ああ、〇〇〇ちゃんがCMしてるやつか」
ぐらいの認知はできるでしょうが、それ以上のメリットは無いでしょう。
あらゆる反感を回避し、かつ女性には機能性をアピールし、かつ良いイメージを持ってもらう。
大変ですよね、生理用品みたいなデリケートなジャンルの商品は。
勘違いされやすい部分も確かにある
一方で、青い液体を使った生理用品のCMとすることで、
「え! 生理で出る血って青いンじゃないの??」
なんて言い出す男子も出てくるかも知れません。
それってCMが悪いですかね?
男子がちょっと知らなすぎですよね。
ただ、これは実際僕も勘違いしちゃってた事で、
「ナプキンつけたら生理めっちゃ楽になる」
っていう勘違いは、結構されやすいような気はします。
もちろん、男性がですよ。
CMではいかにもナプキンつけて
「うん、私今日もらくらく元気♪キラキラキラ」
みたいにやるじゃないですか。
何も知らないメンズなら
「ほう。ナプキンは素晴らしいものですね。つけることで生理がなくなるわけですね、はい」
なんて思ったって不思議じゃないのです。
でも……
それもまた企業の思惑ですからね。
男性を勘違いさせること、ではなくて、いかにもそのナプキンをつければ楽になったように見せる、というのは戦略的に当然あるでしょう。
何色なら良いのだろうか?
逆に、何色の液体をナプキンに吸収させる画ならば皆が納得するのでしょう?
もちろん、全員が「コレデヨシ!」となることは絶対にないでしょうから、今よりももっと、という基準で考えてみます。色と、それに対して起こるであろうクレームをセットで考えてみます。
赤⇒血じゃん。
食事中にそんなもん見せるんじゃねぇよ。
グロすぎるわ。
折角忘れてた生理思い出しちゃったじゃんどうしてくれんのよ。
気持ち悪い。
青⇒リアリティがない。
私の毎月苦しんでる生理の血の色、そんなさわやかな色じゃない。
男が勘違いする。
だから生理が舐められる。
黄⇒尿かよ。
緑⇒メン・イン・ブラックかよ。
白⇒AVかよ。
グレー⇒あたしゃ粘土かね。
結論
青がいいね!