
なんとなくのイメージですが、男性にとって生理用品の中でもナプキンよりもタンポンの方が更に「恥ずかしい」と思ってしまっているのではないでしょうか?
そもそも生理の事ですらちょっと恥ずかしい気がしてしまう男性は多いと思いますし、挿入して使用するタンポンへのイメージがより恥ずかしいものに思える気持ちはよくわかります。
しかし彼女に「具合悪いからタンポン買ってきてくれない?」と頼みでもされた時、そもそも何の事かわからないなんてよろしくありませんし、種類も一応知っておかないと買い間違える可能性もあります。
今回は、そんな男性にとって特に気恥ずかしいかも知れないタンポンのお勉強です。
私はそんなに使わないかも。慣れるまで使い続けたことがなくって
タンポンは中に入れるんだよね? なんかそれだけで大変そうに思えちゃう
目次
タンポンってどんな時に着けるもの?
実はタンポンは、日本人の使用率は諸外国に比べると低いのだそうです。
日本の8割以上の女性がナプキンメインだということですから、タンポンをそんなに使っていない女性の方が多いことがわかります。
そもそもタンポンはどのような時に使用するものなのでしょうか?
ナプキンは、生理が始まって経血が漏れ出てくるのを受け止める為に使用します。主にパンティーと身体との間に敷くイメージですね。
ナプキン記事も過去に書いたものがあるのでご覧下さい。
そしてタンポンは、外に出てきた経血を受け止めるのではなく、直接膣の中に入った状態で経血を吸収します。
ここが最もナプキンとは異なるトコロ。
男の僕なんかも、うへぇ、とちょっと思っちゃいますが、膣内に入れることでのメリットも多くあります。
ではどのような時にタンポンは活躍しやすいのでしょうか?
経血量が多い時
生理の重さや経血の量には個人差がかなりありますので、女性によっては毎回量が多く不安な思いをしている方もいます。
多い日用の厚くて広めのナプキンを着けたり、夜用を思い切って着けたりとナプキンだけでできる対策もありますが、それでも心配な場合などにタンポンを使い、さらにナプキンを着ける、という二重使いで多い日を乗り切る作戦は経血量の多い女性にとっては安心で確実な戦術のひとつでしょう。
どんな手を使ってでも、漏れるよりはマシなのです。
量が多い友達が二重使いしてた! 確かにそれならめちゃくちゃ安心感はありそう
海やプールなどに行く時に着ける
ナプキンは水に濡れると吸収量もくそもなくなってしまいますし、履き心地も最悪。
水に血が漏れでちゃう心配もあります。
反面タンポンなら、膣内に入れているわけですから海やプールとの相性は抜群。
学校でのプールの授業などでもよく使われる生理対策です。
身体の中で吸収してくれる、というのは素晴らしいことなのです。
激しい運動などの時に着ける
ナプキンだとどうしても激しい運動をするとズレてしまったりしがち。
しかしタンポンなら中に入っている状態なので安心です。
他のプチメリットとして、ナプキンを着けた時はどうしてもおしりの辺りがモッサリしますがタンポンならその心配もありません。
このあたりは男性には無縁の心配ではありますが。
タンポン使用のデメリットは?
なんだかタンポンだけ使っていればほとんどの局面を乗り切れるのでは?
と思いがちですが、もう一度言いますが日本では使用率が低いのです。
敬遠されるのにはワケがあるのです。
ちゃんと挿入するのにコツがいる
ちょっと僕らには想像しにくいのですが、膣内に入れるのにコツがいるのだとか。
タンポンは大きく分けて二つ種類があります。
アプリケーターがあるタイプと、そうではないタイプ。
アプリケーターというのはプラスチックなどで出来た筒のようなケースで、それがあることで膣内に挿入しやすくなります。
アプリケーター付タンポン↓
一方でシンプルに膣内に自力で入れるだけのタイプ(フィンガータイプ)は、よりコンパクトに持ち運べる利点はあるものの、アプリケーターによる挿入サポートがされない為に慣れないと入れるのが難しいのだとか。
で、仮にアプリケーターがあったとしても、膣内に挿入するわけですから慣れないうちはどうしても手を汚してしまったり、適切な位置に入れられなかったり(すると当然漏れるリスクがあります)。
もちろん挿入時だけでなく、抜くのも慣れない内は汚してしまいがちなんだとか。
使い慣れる前に「もうめんどくさ」ってなっちゃってつかわなくなる子いっぱいいたもん
なるほど、僕だってそうなりそう
長時間入れっぱなしにできない
日本のみならず、タンポンがちょっと使うの怖い、と思われる最大の理由が恐らくこれ。
基本的には8時間おきには交換するようにどのタンポンにも書かれているように、長時間入れっぱなしにすることは衛生上よろしくありません。
ナプキンであれば、臭くなったりムレたりはしますがそこまで重大な問題にはならない事が多いのですが、タンポンはアブナイです。
最近でも海外でタンポンを長時間使用してしまった女性が死亡するなどのショッキングな事故も起きています。
原因は、トキシックショック症候群と呼ばれるもの。
長時間膣内に入れっぱなしてしまったタンポンで黄色ブドウ球菌が繁殖して毒素を出してしまうのです。
通常、黄色ブドウ球菌に害はないのですが、稀にトキシックショック症候群が起きてしまうのだそうです。
具体的なタンポンとトキシックショック症候群との関連性はまだ完全にはわかっていないようなのですが、トキシックショックを発症した人の半数がタンポン使用者だったことから、やはり関連性はゼロではないですね。
トキシックショックが起きるような事例は本当に稀なケースなのですが、やはりこれがタンポン使用を躊躇う一因になっていることは間違いないでしょう。
まとめ
うまく使えば非常に便利で快適に過ごせるタンポンですが、長時間入れっぱなしはトキシックショック症候群を引き起こす可能性があったり、挿入に慣れが必要だったり、抜こうとしたらヒモが切れてパニックになったり……など、やはりナプキンに比べると少し敬遠したくなるのは男でもわかります。
きっとタンポンを使用している女性はメリットデメリット含めて理解しているのでしょうし、シーンによってはタンポンしか使えないような状況もあるでしょう。
少なくとも僕ら男性は、ソレが何かぐらいは知っておいて、頼まれたら間違うことなく買ってきてあげられるぐらいにはなっておきたいものです。
以上タンポンの話でした。