
女性特有の現象である生理(月経)は、女性からすれば当然長い間連れ添ってきているわけで色々とわかっています。
男性が生理を理解するには、経験することが絶対に出来ない以上ネットで調べたり本で読んだり女性から聞く以外に方法はありません。
男女差にまつわる社会的な雰囲気が大きく動いている昨今、生理を理解しようとする男性もきっと増えているでしょうし、間違いなくそれは良いことだと思います。
しかし、知識ばかりではいけませんね。
さて、突然ですが、彼女でも奥さんのものでもいいのですが、経血のついたナプキンを見たことがあるでしょうか?
汚いから見たくない?
見せてくれない?
そもそもそんなことをする意味がわからないかも知れません。
今回は僕が経験したショッキングな出来事と変化について、ちょっと触れてみたいと思います。
別に見たいとは思わないしなぁ
こっちだって別に見せたくないよ
おりものと経血を見た日
何度も書きますが僕達男性には生理が来ません。
生理のようなものが来る場合もあることは過去に触れましたが、やはりそれとは大分違います。
ですから、どうしたって具体的にイメージはしにくいのです。
さて。
僕の妻は、風呂上りには基本的に1日の中でも1番元気になります。
バスタオルを頭に巻きつけて、全裸で部屋中をハツラツと動きまわります。
ある日の風呂上り、妻がいつも通り元気に全裸で歩き回っている時、股間から何か白い物がしずくが落ちるかのようにニョロンと垂れるのを見てしまいました。
もう僕はビックリしましたよ。
正直に言いまして、ドン引きです。
「お、おいなんか今出たぞ!」
動揺する僕を尻目に、妻は
「ああ、おりものな。こりゃちょっとやばいヤツだな」
とか言って平然と垂れた粘性のソレを拭き取っていました。
※後日知ったのですが、そのように出るおりものは妻の言う通り「ヤバいやつ」だったようで、しっかり婦人科に行って治したみたいです。性器の状態をおりもので判断できるあたり、僕の妻は多分ちょっと意識高い方なんだとは思いますが、当然おりもの初体験な僕は何もかもわかりません。
僕はそれを見た後、平静を装って過ごしましたが、結構ショッキングでした。
妻の股からなんかキモいのニュルって出た瞬間を見ちゃった
正直に書けばそんな感じに思ったわけです。
また別の日――
ドラッグストアに2人で行って、帰って来てすぐに妻はトイレへ。
「やべぇ生理来たかもなぁ」
などと言いながらです。
で、トイレの中から、
「ごめーん、ちょっと買ってきたナプキン取ってくんない? あとこれ洗面台にぶち込んどいて」
という声。
僕は特に何も考えず直にナプキンをトイレのドアを少し開けて差し入れ、妻からパンツを渡されたのですが、そのパンツには血がなかなかの量ついていました。
「え、え、ち、血だぁぁぁ!!」
と、僕は焦りました。
すぐに妻に、
「大丈夫? めっちゃ血出てるじゃん!」
と声を掛けたのですが、
「当たり前だろ童貞かよ。生理来ちゃったって言ったじゃん」
とのお言葉。
その時初めてしっかりと妻の生理の血を見たわけですが、とにかく衝撃でした。
生理が実際に来ているという実感が無かった
おりもの目撃事件と、生理来たパンツ渡され事件を経て、何が言いたいかといいますと、
生理ってマジに女性に来てるんだよ
ということです。
わかっとるわい!
とか、
当たり前だろ!
とか思うかも知れませんが、それを具体的にイメージできてないんじゃないか? と思うわけです。
少なくとも僕は、それまでは生理の知識はあってもわかり易く言えば漫画とかドラマとかそういうものの中だけの話であって実際に妻にもそういうことが起きていることをしっかりと具体的に理解できていなかった――と思います。
だって、女性も普通は男性に経血を見せないように超努力していますし、やはり恥ずかしいものとして隠しています。
僕らが見る機会というのはなかなか滅多にないと思うのです。
全然まだまだ生理が恥ずかしものっていう風潮はあるからね
僕なんかも誰かが会話してて生理って聞こえると恥ずかしくなって聞かないようにしちゃうし
おりものや経血を見て男性の中で変わる事
おりものやナプキンやパンツについた経血を見たところで、世界が平和にはなりません。
しかし間違いなく言えるのは、生理への意識と女性への見方は変わります。
ほんの少しかも知れませんが、きっと変わります。
僕の場合で言えば、それまでいまいちピンと来ていなかったものが、あ、本当なんだ、と思えたのですが、それだけでも大きな事です。
「生理」っていうどこかに浮かんでいる知った気になっている言葉と、「女性」というありふれた存在が、線で結ばれる、みたいな感じです。
一回見ただけですごくショッキングな経血が出るという現象を女性達は毎月繰り返しているのです。
そもそも血を見る機会が男性には少ないですからね。
生理用ナプキンなどを替えるのが大変、血が漏れそうで大変、体調不良や精神不安定で大変、などなどの「生理について一応知ってはいる知識」も、おりものや経血を見たことで男性の理解の中でグッと現実味を帯びます。
男性の意識の中での生理が、隠された絵空事である状況からはそろそろ脱却せねばなりません。
その為の殻をぶち破るファーストインパクトとして、僕にとってはおりものと経血は十二分に作用してくれました。
生理を無駄に神聖視したりすることも意味はないと思いますし、誇大に訴えるようなものでもないでしょう。
ただ自然に生理というものがあるというのを具体的に男性が理解していれば、きっとデリカシー無く生理を見下すような古いタイプの空想ジジイ上司も消えていくでしょうし、セクハラも減っていくような気がします。
結果、これらの積み重ねはいつか世界を変える力になるかも知れません。
生理が来ないしわからないからっていうのが生理に関するセクハラの一番大きな原因だと思う
それはもうその通りだと思うよ
まとめ
僕のように、おりものが出る瞬間を見る機会というのは普通ないと思います。
そういう意味ではすごくラッキーでした。
ですが、ナプキンやパンツについた経血は見る機会があるかも知れません。
夫婦であればお願いすれば見せてくれるかも知れませんし。
もちろん、基本的には女性は「見せたくないもの」ですから、無理やり見せて見せて、なんて言ったらそれ自体が問題になっちゃうので、気を付けてください。
最後にもう一つ僕の中で大きく変化があったものを書き忘れていました。
女性器への見方も変わります。
うまく伝えられそうにないのですが、正直に書けばほんの少し女性器に対して畏れ(おそれ)のような気持ちが芽生えたような。
性的に興奮するのはもちろんですが、同時にちょっとこわい、みたいな。
そしてもっと丁重に扱わねばならん、という気持ちも芽生えました。
そういった気持ちが芽生えることの良し悪しは不明ですが。
まとめとして、
経血やおりものを見る事で、あなたの中でのぼやけた「生理」という言葉と「女性」とが具体性を持って繋がりますよ
ということです。最初はパニくりますけどね。
もう一度だけ書いときますが、無理やり見ようとして超絶嫌われないようにだけ気を付けてくださいね。機会があれば、と考えてください。
以上お読み頂きありがとうございました。