
女性の社会的躍進が生理用ナプキンの進化によってもたらされたと言っても過言ではありません。
古い時代、生理用ナプキンの代わりに綿を膣に詰めたり、揉み込んだ紙を詰めたりしていたのですが、当然そんな状態で活発に動けるはずがなく、まただからと言って「生理中なんです」なんて正直に訴えることが許されていたわけでもありませんでした。
未だに生理中であることを正直に伝えて理解されるような社会にはなっていないのですが、アンネナプキンが誕生し、ナプキンの進化が加速してきてからというもの、女性の活躍も同時に加速してきています。
やはり、生理がある、ということは女性にとって(妊娠する為のとても大切な現象であるとはいえ)煩わしく感じることの方が多く、生理中の経血などは物理的に彼女達の行動を制限する要素になってしまうのです。
そして、ピルもまた女性の活躍を支えてきたものです。
精神的不安定さや身体の様々な不調をある程度抑えることができ(女性ホルモンのバランスを維持することで)、かつある程度の生理周期時期をコントロールすることができるようになったのも低用量ピルの普及によるものでしょう。
特にスポーツの分野では女性アスリートの不安定なゆらぎを抑える効果で海外では積極的に使用されています。
アスリート界での生理についての記事で触れていますので読んでみて下さい。
僕もあれこれ考えてみたのですが、ピルはもっと安定的に、そしてリスクを極めて少なくしていくことは可能でしょうし、今この瞬間も研究者の方々が様々な改良を推し進めているのだろうと想像します。
しかしナプキン。
これの超進化というのはなかなか想像しにくいものがあります。
1つ、ド素人の僕でも思いつくのは、とりあえず全ての生理用ナプキンがトイレに流せるようになること。
あらゆるナプキンがトイレに流せれば、サニタリーボックスはちょっとお役御免になっちゃいますが、とにかく絶対女性は楽なハズです。
むしろ逆に、素人考えですが、
まだ全部流せるようになってないんだな
と思ったりもしました。
トイレの性能が全箇所で上がるか、ナプキンの素材自体が水溶性の素材になるか、どちらかが必要なのでしょう。
あとは形ですが、膣から出る経血を吸って、漏らさないようにする、という役割である以上今の形から大きく変えることは難しそうですね。
小さくしたら漏れるようになっちゃうし、膣内挿入型のみにしたら衛生上の問題が出そうだし。
ナノマシーンみたいな小型の何かがひたすら中で血を吸うとか、経血を濾過して膀胱に運んでくれる奇跡のマシーンとか、もうそうなると攻殻機動隊の世界ですね。
そこまで考えるなら生理のない体に交換しちゃうみたいなことが手っ取り早い。
と、なるとですね。
やはりピルのようなホルモンコントロール系の薬が超進化する方が現実的な気がしてきますね。
現在の低用量ピルも、ある程度の生理日コントロールができたり、止めてしまうのではなく休ませる、という効果があったりと知っているとなかなかの素敵なクスリなのですが、どうしても副作用とかあるんでしょ?っていうイメージが付き纏います。
特に日本ではそれが顕著なようで。
実際、副作用リスクはかなり低いのですが、ないわけじゃない。
そこが改善されて、昨今よく見る「99.99%殺菌!」な宣伝文句よろしく「99.99%副作用リスク無し」ぐらいまで科学的にも医学的にも進化させられたらこれはもう世界がひっくり返りますね。
だってそうでしょう。
結局のところ、男性にとっては女性に生理があることは「お前らは引っ込んでろ」と言う上で非常に役に立ったわけで、つまりは権力を絶対なものにする為には好都合!というふうに利用してきたのは間違いなくて。
ところが男性というのは「女の方がすごいのでは?」と薄々感じているフシもあったりします。
古今問わず男性が女性の尻に敷かれまくってきたのも、家の中という空間においては生理なんて外の世界ほど気にする必要がないので女性が本気で男性を屈服させるパワーをいかんなく発揮できるからなんじゃないか、なんて僕は思ったりします。
我が家も超パワー系鬼嫁ですし。
そんな、男に押さえ込まれ続けた女性が、超進化ピルによって生理の苦悩から解放されたら・・・・・・
「貴様ら今までよくも!」
怒り爆発! 男性は女性の解放された恐ろしい力によってねじ伏せられ、片っ端から牢獄へ。
「さぁ男ども、お前たちが私たちを辱めてきたのと同じように今度はお前たちがそこで辱められるのだ!」
と、きつめの拷問されたり、
「お前らは精子だけ提供してればいいのだ!」
とか言われてただ選ばれるだけの精子提供奴隷化したり。
――とまではいかないと思いますが、とにかくこれまでブイブイ言わせてた男中心社会も真に男女平等な社会に変わっていき、生理がある上での女性の一つのネガティブな要素であった「心のゆらぎ」による不安定さもなくなり、バリバリに女性が活躍し始めるのは確実でしょう。
で、生理のゆらぎがなくなるということは、例えば女性でそうなる人もいると聞くことのある「生理前(生理中)ムラムラ」現象も少なくなってしまいますね。
一方で、僕は勝手に「カップル(夫婦)別れる率高いのは生理前」説を唱えておりまして、ゆらぎがなくなるせいでこれもなくなってしまう。
結果として、
生理前ムラムラによる性行為の現象⇒少子化か?
カップル別れる率現象⇒むしろ性行為増で子供も増えるか?
社会に出る女性爆増により職場恋愛もめちゃ増える⇒出会い増加
と、少子化にも少し歯止めがかかり色々な問題が解決するかもしれません。
しかし、当然そうなっては困るような権力者もいるわけで。
女性が生理の悩みから完全に開放されることはないにしても(妊娠する上では必要な現象という意味で)、やはりとてつもなく時間がかかることなのでしょうね。
仮にピルやナプキンが超進化しても、習慣だったり風習だったり、または僕ら日本人の根底に存在する生理への負のイメージが完全に払拭されない限りは本当の意味で女性が生理から解放されたことにはならないでしょうからね。
子育てが女性のみがするイメージ、家事や料理は女性がするイメージ、そういったものも足かせになってくるでしょうし。
少しずつでも前に進まねば何も変わらないわけで。とりあえず僕だけからでも、もっと生理についての理解を深めねば。
知識があるのと理解があるのは大違い。
それをすごく思う今日この頃。
というわけでこの記事も汚物入れにポイッ。
※最新生理用品事情の記事を更新しましたので追記しておきます