
いきなりですが、↑画像の中で、女性にとってはあると嬉しいある物がありません。それはなんでしょうか?
サニタリーボックスです!
なんて元気ハツラツに答えた男子がもしいたとしたら、むしろちょっと引きます。
冗談はさておき――。
そう、このトイレに足りない物は、サニタリーボックスです。
なんじゃそりゃ? と思う男性もいるかと思います。
実は過去に当ブログのさぁ男達よ、生理用ナプキンの話をしようかという記事でちょろっとだけ触れてますが本当にちょろっとなので覚えている方は少ないでしょう。
今回は、そんなトイレの隅っこで、女性の為にひっそりと働き続けるサニタリーボックスについてのお話。
本日のメインですよサニタリーボックスさん!
サニタリーボックスって何?
サニタリーボックスとは、女性の生理用品を捨てる為にトイレの隅に置かれた小さな箱のこと。
普通のゴミ箱と違う点は、基本的には中が見えないような作りになっていること。
どうしても生理用品を捨てるわけですから、経血がついていることが多いですからね。
女性用トイレならまだしも、男女共用でフルオープンサニタリーだと男性よりも女性が恥ずかしくて嫌だと思いますし。
あなたの記憶にありませんか?
男女共用トイレを使っていると見かける、トイレの隅にちょこんと鎮座まします白い(大体)ゴミ箱のようなもの。
小さい頃、家にあって普通のゴミ箱だと思っていたトイレの隅の謎のハコ。

当然、ほとんど今でも見かけたことない、という可能性もあるでしょう。
家庭でサニタリーボックスを置いていたかどうか、というのは本当に家によると思います。
僕の実家には、記憶が正しければありませんでした。
※記事を書いて数日後、実家の母親に恥を忍んで聞いてみたところ、ずっとトイレにあったらしいです。巧妙に隠されて置かれていたのでしょう。または余程僕が無関心だったのか。意識しないと見えすらしないものですね、おそろしい。
そう、それはいつの間にか僕らの近くにいて、それでも僕らには使い方がわからなくて、彼女達は僕らに内緒でひっそりと使っていたのです。
郷愁のサニタリーボックス。
サニタリーとは、衛生的とか、浴室、トイレ周りに関することをサニタリーと呼んだりもします。
ボックスは箱ですから、サニタリーボックスとは「衛生的な容れ物」ほどの意味でしょう。
汚物入れ、とも呼ばれます。イメージが悪いからとかでサニタリーボックスと呼びたい派もいれば、とはいえ汚物ではあるんだから汚物入れでいいだろ派とで別れている印象。
本音は多くの方が呼び方なんてどうでもいいだろって思ってそうですが。
妻に聞いてみると、
「そもそも名前あるの?」だそうです。
普通に臭い時あるしねー。てか私は血どばってついてるナプキンを開いたままドンッってサニタリーボックスに入れてる人がちょっと意味わかんない。せめて包めよ、と
あるある!
オメェにわかるわけネェだろ!
無くなりかけたサニタリーボックス
日本での生理用ナプキンの爆発的な普及のきっかけとなったのが、アンネナプキン。1960 年代に「40年間お待たせしました!」のキャッチコピーと共に颯爽と誕生したこのナプキンは、アメリカでの生理用ナプキンに遅れること40年、本当に女性の皆さんお待たせしました、という意味を込めたキャッチコピーで一気に有名になり、多くの女性達を生理の悩みから救いました。
当時は生理のことを「アンネ」と多くの女性が隠語として呼んでいたほどに普及していたのですが、そのアンネナプキンのそもそもの開発コンセプトが、
「生理用品を水に流せるようにしよう」
というものでした。
実際にアンネナプキンは紙綿を使用し、水洗トイレに流せるものでした。
しかしその後多くの会社が生理用ナプキンを作るようになり、次第に改良されていく過程で水に流せない素材を使ったものがほとんどとなり、現在でも多くのナプキンはトイレに流すと詰まってしまいます。
一時は「サニタリーボックスのいらない世界」になるかと思いきや、結局その後、今日に至っても流せないナプキンが主流である為に、サニタリーボックスは必要とされ続けています。
低迷と復活のサニタリーボックス
サニタリーボックスが無い共用トイレ
あ、もちろん男子トイレは別ですよ。
まさかシコって入れるイカボックスなんていらないですし。
男子トイレではないのに、サニタリーボックスが無い共用トイレ、というのも世の中には沢山あります。
悲しいことに、そこに明確な理由は無い場合がほとんどでしょう。
・設置するのが面倒だから。
・掃除が面倒だから。
・そこに気配りができていないだけ。
などなど、あくまでもトイレの管理者が最終的には決定しているわけで、例えばそもそも女性が利用することが極端に少ないようなトイレなどはサニタリーボックスが無くても仕方ないのかも知れません。
僕の妻の昔の職場では、メインの従業員が使うトイレにはちゃんとサニタリーボックスがあるけれど、配達員専用のトイレには無かったそうです。
差別とは思いたくないですが、ちょっと悲しい話だなと思います。
また、トイレの清掃が行き届いていない場合、慢性的にサニタリーボックスが悪臭を放つ可能性が高いから、あえて設置していない、というトイレもあるようです。
僕の職場にも共用トイレがありますが、そのサニタリーボックスもたまぁに、入った瞬間「おう!」と叫んでしまうほどの臭いを放っている時があります。
生理中はあると助かるけど、だからって血とかがキレイなものではないからね。
捨てたいとき、トイレにサニタリーボックスが無かったらどうするの?
私は、ティッシュで臭わないようにぐるぐる巻きにして持って帰って、適当なゴミ箱に捨てるかな。大体みんなそうすると思うよ
女の子ってほんとに大変!
まとめ
男性の方は、もし職場に男女共用のトイレがある場合、そこにサニタリーボックスがあるかどうか確認してみてください。
女性にとって、無い場合の対処法は皆さん心得ているようですが、あれば助かるものです。
もしサニタリーボックスが無ければ、上司に設置するよう言ってみるか、それが出来そうになければ100均のものでも良いので勝手に置いちゃってみては?
ただ、定期的に掃除してくれる人がいることが前提です。
じゃないと、逆にとんでもなく不衛生な禍々しいハコになってしまいます。
もし清掃員が常駐している職場であれば、直接設置した旨を伝えておくとスムーズかも知れません。
――当然、そこまで気力ある生理中女性の味方マンになりきれない方が普通ですが、せめてサニタリーボックスがあるかないか、ぐらいは気にしてみるだけでも色々な新しい世界が見えてくるかも知れません。
サニタリーボックスが無い。それによって困る女性がいる。
それに気づけたのなら、女心もほんのちょっと、見えてくるかも知れませんね。
そんな愛のサニタリーボックスの話でした。
追記:まさかの特集第二弾もどうぞ。