
男である僕らにとって、そもそも生理自体が馴染みの少ない言葉。
だとしたら生理に纏わる様々な都市伝説なぞ聞いたこともない、と言う方が多いのではないでしょうか?
今回はそんな生理に関係する様々な噂、都市伝説をご紹介します。
目次
生理は月の影響を受ける
これは月を見て生理周期を知る方法でも書きましたが、月が満ち欠けするサイクルが29.5日で、生理の周期が平均して28日~30日ほどなので、ほぼ一致します。
また、統計的にも満月や新月と生理が重なる女性が多い、との情報も。
しかし科学的な根拠はなく、また月経の名前の由来も月が入っているから空に浮かんでいる月と関係していると思われがちですが、これも直接の関係はありません。
英語ではメンス(menses)が生理(月経)を指しますが、これは毎月来るものだから、month(月。moonとは違う方)から派生してできたものとされています。
monthも、空に浮かぶ月の英語であるmoonからきているので、語源をさかのぼっていけば確かに空の月に繋がりはします。
堂々巡りになってしまいますが、だからと言って生理が月と直接的な関係があるとはやはり言えず、そもそもこういう噂が起こるのも月の満ち欠けと生理周期が一致しているから、という偶然が起こしているものだと思われます。
でも私の周りも満月の日に生理が来るって子多いんだよね
月と全然関係無いとは思えないけどなぁ
今はまだ解明されてないってだけで、いつかすごく密接な関係があった! みたいに解き明かされる日がくるかもよ?
かなぁ。とにかく、女の人は男の人以上に月と生理の関係を信じてる人は多いと思う。なんていうか、経験からのカン?みたなものでさ
女のカンってこわいもんなぁ
女性が集まると生理周期が同じになる
次は、女性が大勢で固まった場合に生理周期が似てくる、または同じになってくる、というもの。
これは僕の妻も言ってました。前に女性ばかりの職場で働いた時、なぜか段々と皆の生理周期が同じになっていったのだとか。
男性からしたらちょっとおそろしいですね。
ちょっと失言しようものなら女性全員がイライラしててめちゃくちゃ蔭口言われる、みたいな。
想像するだけで胃が痛いヨ
女性からしたらあるあるなのかも知れませんが、やはりこれも科学的根拠には乏しいのだとか。
この現象に対する説として僕が一番しっくりきたのが、
偶然皆のタイミングが重なっただけ
説です。
男にはわかりませんが、女性の間でも親しくない限りはそんなに生理の話をし合ったりはしないようで(まぁそれは男がムスコのタートルネック具合を話し合わないのと似ているかも。違うかも)、たまたま一人生理が来た子が
「生理きたわぁ」
と呟き、たまたま近い日に生理が来ていた子が
「私もだよ!」
と言い、同様に他の子も近い日に来ていた事を告白し……
と、偶然が重なっただけだと思うのです。普段生理の話なんてしない間柄でも、偶然の力でうれしくなって告白して記憶にも残って……。
僕の妻の証言も、果たして本当にその職場の女性全員が生理周期が同じになったかは怪しいですし、そういった珍しい現象というのは特に記憶に残りやすいもの。
似たような都市伝説で、「生理がうつる」というものもありますが、これも同様の理由かと思います。うつりはしないです。
つまり、たまたまです。
なんにも知らない男にそう断言されるとなんかムカつく。
まぁ、そう言われればたまたまかなぁって思うけどさ
僕はゲッコちゃんの味方だよ! 言い切るのはよくない!
は? うるせぇよクソ童貞
どういうことなの……
経血を出すタイミングはコントロールできる
生理中、生理痛と同時に経血の排出も起きますが、これをコントロールすることができる、という噂もあります。
これはもしかしたら女性の間では割と有名な話かも知れませんが、男である僕なんかは全く聞いたこともありませんでした。
この経血コントロールに関しては、一概に都市伝説と言っちゃっていいのかどうか難しいところですし、実際に試すことのできない僕なんかは更に判断し難い話です。
というのも、否定的な意見、肯定的な意見、出来るという話、出来ないという話、など様々な意見が無数に存在しているからです。
男だと試したくてもできないから仕方ないよなぁ
ざっとその方法を書いておきます。
・まず膣内と子宮に経血をため込む。骨盤底筋が鍛えられると、膣口がしっかり締まるようになり、それが比較的容易にできるようになる。
・任意のタイミングでトイレに行き、膣口を締め、緩め、腹圧にて膣内に溜めておいた経血を排出。
・これが出来ると、ナプキン使用量も減らせるし、生理も早く終わるようになる、そもそもナプキンいらなくなる、などの情報も。
実際に経血コントロールが出来るという女性は、すごく生理が快適に過ごせるようになった、などと良い意見が多いです。
また、よく「昔の人はある程度コントロールできた」という説も見かけます。
しかし遥か昔から生理用ナプキンに替わるような物は存在していましたし、綿を詰めていた、というような生理対策も行われていたので、昔の人が皆経血コントロールできていたというわけではもちろんないでしょう。
結局これも、出来る人もいれば出来ない人もいて、個人差があるということでしょう。それは今も昔も、ということなのではないでしょうか?
そもそも経血を溜めておく事が不衛生という意見もあります。
このブログで推奨するような愚行はできませんので、もし女性の方がこれを読んでいて興味を持ったのであれば、自己責任で調べてみることをお勧めします。
完全にコントロールはできないけど、なるべくトイレで血を出すコツ、みたいなのは知ってる女の人多いんじゃないかな。私割とトイレでオシッコと一緒に出せるもん
すごいゲッコちゃん!それってコントロールできてるんじゃないの?
コントロールってほどじゃないよ絶対。
ノーナプキンなんて夢だけど、所詮は夢でしょ
生理の痛みを男性が経験すると死ぬ
女性の生理痛の痛みを男性に与えた場合、ほとんどのケースで男性は死んでしまう、というかなぁぁぁり怪しいこの都市伝説。
僕も色々と調べてみたところ、ネット上の情報が元ネタらしいことを掴みました。
その元ネタは、
「かつての戦争中、ある軍隊で女性の生理痛を経験できる機械を作り、男性兵士で試したところ、100人の男性兵士の内80名以上が死んでしまった」
というなかなかに凄惨な内容のものでした。
特に深く勘繰らなくとも、そのような実験をするのはナチスドイツとかだろう、と想像していましたが……。
恐らくこれはユダヤ人に対する人体実験や虐殺の話を元に作られたガセネタ。
というのも、信頼できるソースがその噂以外に全く見当たらなかった為です。
こういうもっともらしいブラフが割と平然と真実のように語られているあたり、ネットは怖いなぁ、なんて思います。
もし、しっかりとした信頼できる情報としてこの話を知っている方がいれば、ぜひ教えて欲しいです。
生理中はセックスしても妊娠しない
一昔まえは僕の周りでも当然のように語られていたこの話。
しかし現代では、これを本気で信じている人は少ないのではないでしょうか?
え、いるの?
もちろん、生理中でもセックスすれば妊娠する可能性はあります。
それについては単独での記事も書いたので参照してほしいのですが(生理中はセックスしていいの? をご参照下さい)、
当然生理中は子宮内膜が排出されている時期で、妊娠をする準備が女性側にもできていないのですが、
それでも精子が生き残ってしまったり、または生理後から次の排卵までの期間が短かったりすると、妊娠する可能性が普通にあります。
つまり、生理中だから中に出していいよね? みたいな勘違いクソ野郎は悔い改めろってこと
『千と千尋の神隠し』に初潮のシーンがある
『千と千尋の神隠し』だけでなく、多くの謎や都市伝説満載のジブリ作品。
ジブリ作品と言えば少女が主人公の物語がほとんどなのはご存知かと思います。
そんなジブリ作品の中でも、とんでもなくヒットした『千と千尋の神隠し』。
もう10年以上も前の作品であるにも関わらず、テレビで放映される度に高視聴率を維持している永遠の名作なのは間違いないでしょう。
僕も何回見たかわかりません。
その『千と千尋の神隠し』の中に、生理に関わるシーンがある、という都市伝説があります。
そのシーンは、湯屋で働き始めることが決まり、初めてリン達の寝泊まりしている部屋へ赴き着替えをリンより手渡される場面。
そこで千尋はお腹を押さえてうずくまり、リンにも「大丈夫か?」「気持ち悪いンだって」などと声を掛けられています。
翌朝千尋は一人布団の中で震えており、ハクに声を掛けられて起き上がってからは、何か一皮むけたような、達観したような冷静さを得たようにも見えます。
これに関しては、『風の谷のナウシカ』時代からジブリと共に戦っている名プロデューサー鈴木敏夫氏も対談の中でやんわりと触れており、初潮であるかどうかは明確にはされていないものの、千尋の何らかの変化を現す描写であったことは間違いなさそうです。
お腹をかかえてうずくまって、そこで大きく成長するような出来事……と考えれば、初潮が来たとしか考えられないでしょう。
作品の中で仮にあの描写が無かったとしても、千尋が強くたくましく変わっていくように描くことは出来たと思います。
それでもあえて初潮を思わせるようなシーンを入れた理由は何なのか?
少女であった千尋が大人の女性へと変わる最初の段階を経た、という事を表す上では絶対に外せない描写だったのでは? と僕は思います。
『千と千尋の神隠し』内で描かれる湯屋自体が猥雑な世界であることは間違いないわけで、そこで働いていく決意をした千尋は少女から女性へと強く変わっていくのです。
とか、想像できるのでジブリ作品は奥深いです。
タカアンドトシのトシ画像で生理痛が治まる
以前チラっとネットニュースで見かけたまま忘れていたのですが、11月11日深夜に放送されたテレビ番組『月曜から夜更かし』にて詳しく紹介されていました。
ちょっと考えにくいのですが、とにかくタカアンドトシのトシさんの画像を見ると、痛かった生理痛が嘘のように治まるのだとか。
実際に番組ではその効果も検証していました。
さらにトシさん本人へのインタビューもされていて、なぜ生理痛に効くのか? という問いに「こっちが聞きたいよ」と答えていました。
そりゃそうだ。
せっかくなので真面目に考えてみると、生理痛を起こすのは大体が子宮の収縮運動を促す大事なホルモン、プロスタグランジンの過剰な分泌によるもの。
さらに冷えなどのせいで血行が悪くなり、プロスタグランジンが流れにくくなり同じ場所で痛みを与え続けてしまうからでした。
そこへトシさんの画像。
……いやわかんないです。
強引に解釈してみれば、
トシさんのハッピーな笑顔、ハッピーなボウズを見ることで幸せホルモン・セロトニンが分泌⇒セロトニンは血管を拡張する作用も持っているので血行がよくなり停滞していたプロスタグランジンがちゃんと流れてくれる⇒生理痛が改善!
強引か。
まとめ
僕がよく生理についての本を読んだり、調べたりしている時に感じることは、
その道に詳しいであろう人ですら怪しいこと言ってる時がある
ことです。
それがなぜなのか、最初はわからずにいましたが、今はなんとなぁくその理由がわかってきました。
それは、やはり生理という現象自体が人体の謎の一つであり、また科学で解明されていない部分が多すぎるからなのだと思います。
加えて、生理は女性の数だけ存在する、という言葉があるように、人によって生理の様相は全く異なっています。
それが様々な俗説、都市伝説を育んでいる原因でもあるようです。
というか、都市伝説ではなく実際にそれが起きているのに他の人は違うから信じてもらえない、間違っていると言われてしまう、なんていうケースすらあるでしょう。
ただ、やはりネット上には様々な嘘の情報が蔓延しています。
生理にまつわる事も同じです。
1つの情報にどれだけ説得力があっても、比較することなくそれだけを信じるのは今の時代、危険な事だと僕は思っています。
それがパートナーの身体の事であれば尚更です。
女性自身が間違った情報を鵜呑みにしてしまっている事もよくあるので、男性が正しい生理への知識を持つことの意味、改めて感じて頂ければと思います。
男性女性、それぞれしっかり正しい知識を身につけておくことが何より大切だってことだね
お互い訂正し合えるからね!