
数日前、妻からメールが来ました。
「なんかAmazonからいきなりオススメされた本があるんだけど、それがよさそうだからブログネタとして読んでみたら?」
という内容。
えー、めんどくさいなぁ、と思いつつも、ちょっと調べてみたのです。
その本が、藤川徳美さんという医師が書いた本。
なんだか小難しそうな内容だったのですが、これも勉強の為と買って読んでみました。
するともう驚愕。
この本は本当に多くの方、特に女性が読むべきです。
今回は藤川徳美著書の紹介みたいになっちゃいますが、それでも全然後悔ないレベルでマジで読んでみて欲しいです。
その理由をちょっと書かせて頂きたいと思います。
なぜ日本人女性が特に鉄分不足なのか
先に紹介した本は、月経(生理)などを中心に据えた内容ではありません。
しかし、これは間違いなくこのブログで紹介すべき、というか紹介しなきゃならないと思いました。
なぜなら、生理前のPMSや、生理中の不調、更には社会問題にすらなっている産後うつ問題にも密に関わっているからです。
もちろん細かな内容は書けませんが、
日本人は諸外国に比べて肉をあまり食べない事
と、女性が特に鉄分不足になりやすい理由は
生理と出産があるから
です。
鉄分をどれだけ貯蓄できているかの目安になる数値として、フェリチン値という言葉が本の中に沢山出てきます。
このフェリチン値、欧米では100ng/ml以下であると鉄分不足とされるそうなのですが、その欧米基準で見ると、日本人女性は99%が鉄分不足なのだそう。
そうなってしまっている背景として、本の中で「鉄の過剰摂取煽りすぎ問題」が度々指摘されています。
鉄分摂りすぎるとよくないよー、と色々なところに書いてあるけれど、そもそも足りている人が圧倒的に少ない日本で何をおっしゃるのか、という論調で割と何度も主張されています。
生理と出産で鉄分もタンパク質も減る
また、生理が始まると貯蓄された鉄分、つまりフェリチン値が減少し始め、特に出産では胎児に栄養を分け与える為、鉄もタンパク質もゴッソリとなくなってしまうことが書かれています。
そして、それが産後うつの大きな要因の1つになっている可能性にも触れています。
著者は実際に心療内科クリニックをやっており、実際に来た患者さんでの症例と改善例も多数書かれています。
うつ、パニック障害、産後うつ、すぐにキレる、ひきこもりなどの悩みを抱えた多くの女性で、高たんぱく質で低糖質な食事と鉄剤投与で症状が改善、完治した例です。
また、中高生が精神的に不安定になることも、生理が始まってからのフェリチン値減少と関係があるとみている、とも書かれており非常に興味深いです。
そして、生理が来なくなる、つまり閉経してからの女性は、フェリチン値が徐々に回復していき、元気になっていくのだとか。
月々の生理による出血もなくなるからなのでしょう。
なぜ鉄とタンパク質が重要なのか
鉄とタンパク質は、とにかく身体のあらゆる機能に影響を及ぼします。
鉄は血の中のヘモグロビンの元となり、ヘモグロビンは呼吸によって取り入れた酸素を体中に運びます。
また、ビタミンを摂取したとしても、そもそも鉄が不足していると効率よくビタミンが使用されずに「効き目がないなぁ」なんて勘違いもしてしまいます。
兎にも角にも鉄分。
そしてタンパク質は三大栄養素の1つであり、人間の身体を作る上でもとても重要な成分。
血液や筋肉を作る元にもなっており、鉄分同様タンパク質も慢性的に不足しがちなのだとか。
鉄とタンパク質をしっかり摂ることは、人に起こる多くの症状を改善する事に直結するのです。
同書では、なぜそれほどまでに重要な鉄とタンパク質が、精神を病んだ際の解決策の1つとして提示されてこなかったのか、なぜ食事は精神疾患と結び付けて考えられてこなかったのかにも触れています。
また、鉄の重要性については特に深く書かれています。
そもそも生物というのは鉄が無ければ誕生できなかった、という話まで。
あと、ビタミン類も重要度は高いです。
まとめ
とにかくですね、この藤川徳美医師の本は読みやすく、またとても説得力もあり多くの方に読んで頂きたいです。
例えば彼女のPMSが重いとか、生理の時の気分の落ち込みがすごいとか、そういうのももしかしたらこの先生の言うような対処法で生活変えたら劇的に改善しちゃったりするのでは?
と思うのです。
現在Amazonの本のランキングのベスト50位内に入っている最新刊もかなり読みやすく今までの本の情報満載とのことなので、そちらから読む方がもしかしたら最新情報満載で良いかも知れません。
完全に宣伝になっちゃいましたが、それほどまでにこれは多くの人を救うきっかけになる本なんじゃないか、と思ったので勢いで書いています。
あるいはもうこの先生の本が生理関係の不調の多くを改善するような気もしています。
鉄分ばかりはなかなか通常の食事で満足な量を摂るのは難しいからサプリなどの助けを借りるのも全然ありなのだそうです。
↑こちらのサプリメントは本の中でも紹介されている鉄分サプリです。
ともかく、しっかりとした知識と理解を深める為にもぜひこの先生の本は読んでみて欲しい、というお話でした。