
初潮が来てから閉経するまで、女性はずっと生理と付き合って行くことになります。
そして男性にはピンと来ないかも知れませんが、女性が身体や心を穏やかに、活発に活動できる日数というのは驚くほど少ないのです。
今回は、女性がいかに日頃煩わしい不調により元気に過ごしづらいのかを知りましょう。
これを知れば、自然と彼女や奥さんにも優しくできるようになるかも知れません。
そうなんだぞーいたわれよー
そう言われるとなんかやだな
女性がなんらかの不調を抱える時期は?
まず、女性はどのぐらいの期間不調を抱えているのでしょうか?
生理の仕組み記事も参照して欲しいのですが、生理周期は
卵胞期→排卵期→黄体期→月経期→
と、繰り返しています。
生理前(黄体期)
女性がイライラしやすくなったり、便秘がちになったりむくみやすくなったりするのが、
いわゆる生理前と呼ばれる黄体期。
男性目線で言えば1番生理にまつわる症状の中でも察知しやすいイライラが多発する時期です。
このいわゆる生理前は、生理が始まるまで続き、個人差はありますが10日程続きます。
まず、1ヶ月のうちの10日間は生理前の為に万全ではないことがわかりました。
生理中(月経期)
生理が始まれば、子宮内膜と経血の排出が始まりますので、さらに様々な不調が起こりやすくなります。
生理中最も女性がツライのが、生理痛でしょう。
子宮から子宮内膜と経血を出す為にプロスタグランジンが収縮活動を促す際に、プロスタグランジンが分泌され過ぎたり、血行が悪く留まり続けてしまうと生理痛はひどくなります。
細かなプロスタグランジンの作用が気になる方は併せてどうぞ↓
個人差も大きいところではありますが、生理痛意外にも猛烈な眠気やめまい、さらに経血を出しますから貧血になる女性も。
この生理本番も個人差が大きいですが、大体1週間ほど続きます。
これで10日プラス7日で17日は不調な時期であることがわかります。
油断できない排卵期
そして案外見落としがちなのが卵胞期。
周期で言うと黄体期の前です。
妊娠の基礎知識記事を読んでいただくとわかるのですが、妊娠する為に排卵が起きる時期です。
この排卵前後に精子をスタンバイさせておければ、妊娠する、というわけです。
この排卵期は、もうすでに妊娠のための部屋をエストロゲンが下準備しプロゲステロンも仕上げをし始める時期。
つまりホルモンバランスが変わり始める時期に当たるので、生理前などに比べると穏やかとは言え、人によってはこの時期から不調が起こり始める時期なのです。
排卵期が、排卵日の前後3日ほどと考えると、1週間ほど。
1ヶ月を31日とした場合、もうこれで24日が不調である可能性があり、残された元気ハツラツ期間は7日となってしまいました。
卵胞期の貴重な1週間
生理の周期で見ると、生理が終わって排卵期に入る前の時期である卵胞期だけは、比較的女性はハツラツと過ごせます。
男性の皆さん、ちょっとこれは酷なだなぁ、とは思いませんか?
たしかに僕の妻の場合で考えても、本当に元気一杯に過ごせている期間というのはかなり短いような気がしていました。
やはり僕の妻も、1週間ほどしか元気に動き回れる期間というのは無いのでしょう。
個人差はかなりあると思うけど、確かに思い返すと生理とかに悩まされずに動けるのってちょっとしかないかも
それはなんとも男の僕からしたら想像しにくいなぁ
彼女・奥さんと過ごす時間を大切に
生涯で計算すれば、初潮が平均で12歳ぐらいで起きて、閉経が50歳前後で起きます。
その間38年間。
一か月の内で1週間しか元気ハツラツに過ごせないとしたら、1年で12週間。
38年間だと、456週間。つまりは3,192日。
男性が仮にフルに元気に過ごせるとすれば38年間だと13,528日もあります。
女性はその4分の1ほどの期間。
これを知っていれば、大好きなパートナーの元気な日というのがより有り難いものであることが感じられると思います。
いやまぁそんなに細かく日数言われなくてもなんとなくわかるけど、そうやって改めて言われるとなんか腹立ってきた
子供を授かる為には仕方ないとは言っても、ちょっと女の人がツラ過ぎる気がしてきた
まとめ
このように書き連ねたとしても、正直なところどうしたってピンとは来ないのが男のつらいところ。
僕らにできることは、想像すること以外にありません。
しかししっかり想像することが出来れば、月に1週間しか元気な時がないことがいかに煩わしいことかは少しでも感じられると思います。
それで女性に尽くし倒す、なんてする必要はありません。
ただ、それをしっかり知っておけば、きっとあなたの日常生活にも活きてくるのです。
しっかりと想像できた後であれば、自然に女性への見方は変わっているはずです。
以上、お読み頂きありがとうございました。